石井清英税理士事務所

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「今月の石井清英」バックナンバー

今月の石井清英

今月の石井清英

気がかりなこと

2012年5月

 桜の季節もすっかり終り、まさに新緑の季節を迎えました。
 小生も滞っていた“きがかりなこと”再開致します。
 税務の世界でも、税務調査の本格的季節を迎え、昨年の反動で件数も多いように思います。因みに当職事務所のお客様にも4月に入り2件ほど税務調査を受けました。内l件は、ベテラン調査官3名による3日間調査という重量級のもの。
 税務調査の度に思うことですが、特別な対策というより、やはり日々の処理をきっちり行ない、それに伴う所要の資料作成、適正な措置を怠らないことが、唯一総体の対策であることを再認識した次第です。また、このことは単に調査対策というよりも業務の基本であり、その延長上に調査があるということだけの話になろうかと思います。何事も、やはり“基本動作”です。
 また、現実の話として、おいでになる調査官のタイプによって調査の印象もずいぷん変るものです。受ける側の代理人としては、単に税務のみの観点だけでなく、経営に対して総合的に判断できるスタンスを持っていただける方ですと、調査後の経営に寄与でき、また、後味の良い調査として記憶に残るものになるものです。

今月の石井清英

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気がかりなこと

2012年1月

 昨年年末テレビドラマ「坂の上の雲]が最終回を迎えました。あの時代の日本人の国家に対する覚悟を余すところなくあらわしており、久しぶりに見ごたえのある(撮影技術も含め)番組でした。先の敗戦により、憲法や教育は大きく毀損されはしましたが、彼等の遺伝子は我々にも綿々と受け継がれているという自覚を強く持ってゆきたいと深く深くおもいました。
 翻って現在の我が国の現状を見るに、無責任な自由、個人主義がはびこり、飽食に堕し、国の安全保障に関しても、誰かがやってくれるという無関心な考え方が蔓延しているように思います。 目黒の片隅から先人に対し感謝と畏敬の思いを込めて、あなたたちの優れた業績を決して無にはいたしません、と報告できるように心がけてゆこうと思います。

今月の石井清英

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気がかりなこと

2011年12月

 年末賞与の支給時期である。11月には各メディアが大企業の平均賞与額を報じていた。多くは60万円以上の数字であり、あの東京電力でさえ40万円という報道であった。大企業の社員は我々のほんのひとにぎりで、他は中小零細企業の社員である。因みに中小零細企業のその手の情報は、殆どみることはできない。
 大手は自らの利益を先取りし残りを中小に支払う。中小の売上には賞与分は入っていない。中小が賞与を支給できないわけである。この手の報道は、多数に羨望嫉妬させるだけでしかない。心を汚すだけのものだ。公務員もまた然り。

今月の石井清英

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気がかりなこと

2011年11月

 東日本大震災の復興財源確保を目的とした復興税制改正大綱が先月公表されました。この大綱では以下の増税策が盛り込まれています。

  • 所得税額に対する4.0%の付加税(平成25年1月から平成34年12月まで)
  • 法人税額に対する10.0%の付加税(平成24年度から平成26年度まで)
  • たばこ1本に対し1円のたばこ臨時特別税(平成24年10月から平成34年9月まで)
  • 個人住民税の均等割りの1年・500円への引上げ(平成26年度から平成30年度)

 なお、これらの増税策は積み残し(未実施)となっている以下にあげるような平成23年度税制改正案をすべて実施することが前提となっています。

  • 所得税の各種控除の見直し、退職所得課税の見直し
  • 法人税率引下げ
  • 相続税の基礎控除、相続・贈与税の税率構造の見直し
  • 環境税制の導入

 これら改正案は個人に対する増税を基調としています(とくに中小企業経営者等については相続税も含めると大幅な増税になります)。将来的には消費税の増税も視野に入れられており、今後個人の税負担はますます増えていくでしょう。増税そのものは、復興のためにやむなしの部分もあります。しかしながら、個人消費の回復が鈍い今、個人に対する税負担が増大することで財布の紐がさらに堅くなり、景気回復が遅々として進まないことも危惧せずにはいられません。

今月の石井清英

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気がかりなこと

2011年10月

 8日からの連休を利用して、伊勢神宮に参拝してきました。伊勢神宮は内宮(皇室の御始祖である天照皇大神)と外宮(豊受大御神)をお祀りしています。内宮は我が国で最も貴く、国家の最高神とされ、また外宮は広く衣食住(産業全般)の守護神としてあがめられています。我が国の始祖ともいえる大神宮では、深い森に囲まれ静かで神々しい空気を感じることができ、改めて日頃の自らの心構えにつき、反省させられる一日を過ごすことができました。
 我々の世代は戦後教育の中で、戦前はあたりまえにおこなわれていた神話を始めとしたこの国の起源を、しっかり学んでこなかったように思います。良い悪いという次元ではなく、この国の長い歴史の中で連綿として生きつづけてきた国の“かなめ”の考え方を、もう一度学び直す必要を強く感じました。
 ところで午前中、比較的早い時間にもかかわらず大変広大な駐車場はすでに満車で、多くの善男善女の心の中に“お伊勢さま”が深く根づいていることに、日本人としての遺伝子を強く感じた一日ではありました。

今月の石井清英

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気がかりなこと

2011年9月

昨今、会計基準において欧米システムを性急に導入し、混乱や本末転倒的状況が惹起されています。あらゆる分野で我々の先人がつくりあげてきた、日本の優秀なシステムを改めて見直し、よいものはしっかりと残してゆかなければと強く思っています。それは私の業務にとどまらず国の安全保障に始まり、ヒト、モノ、カネ、組織に対する考え方など数えあげればきりがありません。